広告は余計だけど必要なもの
あなたが
食べたくなったのは、
チラシの中のピザです。
2016 ウイル・コーポレーション【掲示ポスター】
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すっかりお久しぶりですが、冬が1周する前に再開しました。
申し訳無いのを承知で、著名な方々のコピーではなく私めの出した拙いコピーを、
一応HCCの年鑑の隅っこに載せていただけた記念に紹介。
「ありそうで気づかない視点」などと審査員の方からは有難い言葉もいただけましたが
そういえば「広告は基本無視されるもの」という著名な広告人の方々が語っているのを思い出しました。
このコピーも、本来「無視される」意識されないような「チラシ」という媒体の特性を突いて気づかせるきっかけになっていたのが良かったのかもしれません。
(自分はあとから気付きましたが…)
そんなふうに、自分では半分無意識でしか浮かばなかったことが、個人的には情けなさすぎる(涙)
自分はなんでも詰め込もうとするきらいがあるのか、考え込みすぎると逆に墓穴を掘ることが多いようです。
やはり、日々の精進のみですね。
それでは、本日はこの辺で。■
お互いのいい形を届けてあげる
納豆は
冬の季語です。
これから旬です。
(2011 しか屋) ●CW:中江 祐二)
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このコピー、見た瞬間に「へぇそうなんだ〜」と素直に感心。
自分の感覚だと、納豆って、スーパーでもコンビニでもいつも見かけるし、年中美味しく食べられる物というイメージでした。
こういう商品の普段気づかれにくい部分を紹介してあげて、販売者と購買者、両方にいい形を届けてあげる。
奇をてらった表現や、インパクトある切り口もいいのですが、あくまでそれは、一つの手段。
こういう本質の部分はすごく大事だと思うのです。
広告主の、「しか屋」さんは鹿児島の会社になりますが、
いろんな納豆を届けてくれる業者さんにも響くと思うコピーです。
■URL:
振り返ってみることから進む
その時、紙がなかったら、
あのヒーローも
生まれてなかった。
紙があって、よかった。
(2011 【日本新聞協会特別企画】日本製紙/王子製紙/
大王製紙/丸住製紙/中越バルブ工業) ●CW:岩田 純平)
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岩崎俊一さんのトンボ鉛筆のコピーを彷彿とさせるこのコピー。
自分たちの世界や現在を成り立たせているものの意義を
広い世界観で捉えて伝えています。
振り返ってみることの大切さも、同時に感じさせてくれます。
Photo from 東日本大震災直後も記者たちが命がけで取材! 石巻日日新聞が発行した6枚の「壁新聞」とは? | ニュースウォーカー
今日であの震災から5年。
これも紙と人の努力があったから、できたものですね。
広告には、しあわせな影響を
世の中の鼻歌の7割くらいは
CMソングじゃないだろうか。
(2011 日本広告業協会(JAAA) ●CW:上条 直人)
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たしかにそうだと納得したコピー。
それだけ、広告/CMの影響は日常かつ大きいということを、
幸せな方向性のスタンスで届けています。
先に、紹介していたUNIQLOの広告の投稿を書いているときに
今さらながら認識したのですが、
新聞広告1面に広告掲載するとして、
1枚5円の広告としても、それが800万世帯に届く新聞なら、
5円 ✕ 800万部 =4,000万円の広告を打っているのと同じことだと。
広告業をしたことがない自分には
額が大きすぎて、全然イメージがわかず、他人事のように思っていたことが、
そんなふうに分解して捉え直しただけで、
すんなりと広告効果の大きさと重大さが理解として入ってきた気がしました。
1本のコピーにどれだけの重みがあるか認識をし直すきっかけとなりました。
それでは、そんなコピーと同じくらい、影響力を持った歌たちをいくつか紹介して
本日は終わりたいと思います。