お金の先にある愛情を表現する
保険にはダイヤモンドの輝きもなければ、
パソコンの便利さもありません。
けれど目に見えぬこの商品には、
人間の血が通っています。
人間の未来への切ない望みがこめられています。
愛情をお金で買うことはできません。
けれどお金に、
愛情をこめることはできます、
生命をふきこむことはできます。
もし愛する人のために、
お金が使われるのなら。
(2005 日本生命) ●CW:谷川 俊太郎
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このコピー、じつは個人的には最初のキャッチが、
キレイすぎというか、あからさまな感じがして、
CMでみた時はあまり好感が持てませんでした。
でも、こうやって全文を文章にすると、
そんな先入観を通り越して、構成の巧みさ・素晴らしさが感じられます。
いちど商品を落としておいて、発想の転換。
さらにこれを重ねることで、
転換した発想が、普通に良さを語るよりも説得力を増しながら心に響いてきます。
そして、最後のフレーズ。
ここで、if文にすることで「じゃあ、あなたは?」と、
見ている本人に訴えている気がします。
このフレーズがあるだけで、
日本生命自身の信頼度をあげ、自分や家族の生命保険自体を見直させるる効果が
あるように思います。
冒頭でああ書きましたが、CM自体は、とても好感の持てるものだと思います。
PHOTO from "onigiri-kun"【GATAG】