ほめると、自分も前向きになれる
ニッポンをほめよう。
反省は、たしかにした方がいい。悪いことがあれば、ただちに直そう。けれど、最近、思います。
この国は、必要以上に、自信をなくしてしまってるんじゃあないかって。ちょっと前まで「ジャパン・アズ・ナンバーワン」なんてチヤホヤされて舞いあがってたくせに、少しばかりつまずいたら、すぐにシュン。極端すぎや、しないかな。ここらでひとつ、エイヤッと流れを変えてみようじゃないか。不景気の中だって、新しいアイデアで突破口をつくろうとしている人がいる。まず、彼らをほめよう。「オリジナリティーがない」と言われてきたこの国だけど、たとえば日本発のアニメ、ゲーム、映画を見よ。そのクリエイティブ、なかなかやるもんだ。近頃の若いもんは…とみんなブツブツ言うけれど、いや、近頃の若いもんのセンス、イケてるじゃあないか。こんな風に考えていくと、「日本をほめる」なんて、なんだかけっこうカンタンなことだと気づく。政治が悪い、官僚が悪い、上司が悪い、教育が悪いと、戦犯さがしに明けくれるのは、もうよそう。ダメだダメだの大合唱からは、何も生まれはしないのだから。
ねえ、皆さん。―日本の強み、日本のいいところを、ポジティブな姿勢で見つけだし、見なおしていこう。「ニッポンをほめよう」は、わたしたち60の企業が発信する、共同声明です。
(1999 旭化成工業 他60社) ●CW:谷山 雅計
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ボディコピーのくだけた感じの文体が、ついつい読んでしまいます。
でも、そのくだけた感じも、心を軽くして、少し前向きにするのに一役買っている気がします。
これは、15年前に作られたものですが、今の日本にも通じるコピーだと思います。
良くも悪くも、そんなにニッポン人の根底にある気質は変わっていない。
シュンと下を向いていても、この国も、世界の情勢も、時代も続いていくのなら、
やっぱり前を向きましょう。
何もなくなったところから、這い上がってきた過去があるのだから、
今の我々にもその素質はあるはず。
ニッポンはまだ発展途上です。
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