モノは、書くことから生まれているんだ
ロケットも、文房具から生まれた。
(2006 トンボ鉛筆) ● CW:岩崎 俊一
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自分の好きなコピーライター・岩崎俊一さんのコピー。
身近に、目にする製品のほとんどは、設計図を引くところから始まっている。
パソコンでの設計が身近になっても、そのパソコンを生み出したのも、
鉛筆やペンで設計図を書いてできあがったからだ。
文房具〜ロケットという対比が、なるほどと思わせられますね。
あとにつづくボディコピーもすばらしいです。
文房具といっしょにいる時、人はとてもいい顔をしている。
つくづく、そう思うことがあります。
書く。ひたすら書く。机に向かうその清潔なまなざし。
手を休める。思いをめぐらす。
遠くを見つめるそのやわらかなまなざし。
考えている。苦しんでいる。迷っている。もがいている。
でも、まちがいなく前へ進もうとしている。
思えば、文房具は、人間のそんな素顔を、
なんと長い時間見つめてきたことでしょうか。
幸福な仕事。
自分たちの仕事を思う時、私たちトンボは決まってこの言葉に行きあたります。
なぜなら、私たちのそばには、いつも頭と心をいっしょうけんめいに使う人がいて、
その人の手から、必ずひとつ、この世になかった新しい何かが生み出されている。
そう思うたび、誇らしさに胸がいっぱいになります。
傷つきやすく、たくましい。弱くて、かしこくて、とほうもなくあたたかい。
そんな人間が、一番人間らしくあろうとする時に必要なもの。
トンボは、これから先も、ずっと人間のそばで暮らしたいと願っています。
トンボが動いている。
人が、何かを生み出している。
原点というか、基本に立ち返っている視点がハッとさせられます。
「俺たちが製品を生み出してきたんだ」という感じすらして、
トンボ鉛筆自体のブランディング効果も高める結果になっていますね。