たった6文字の、贅沢
会う、贅沢。
人に会う。時間を作って、会う。
おしゃれをしたり、ご馳走を用意したり、
一日がかりで故郷に帰って、会う。
ひとりの人に会うために、
その人の笑顔を見るために、
ホントに私たち、
いっぱい努力してるんですね。
会うって、ぜい沢。人と人の間の、
いちばんのぜい沢。「会いたいなぁ」
この気持、この情熱があれば、
贈り物は素敵にならないはずはない、
そんな気がする、人なつかしい夏です。
(1982 お中元・西武百貨店) ● CW:岩崎俊一
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今日も、岩崎俊一さんのコピーから。
たった6文字なのに、ひと目読んで、一瞬で掴まれた記憶があります。
人に会いにいく。
そして会うときには、ほんのささやかでも、気持ちとしての贈り物を。
それが、また会ったときの時間を贅沢にする。
贈り物と、贈り物がつくる時間を、見事に表現しているなと感心させられます。
自分が、生まれたときくらいの作品ですが、
直接的な人との繋がりが、どんどん薄れている昨今だからこそ、
大切にしたいコピーです。