人をとおして、意味を表現する。
ばあちゃんはいつも、
俺より長く手を振っている。
(2007 奈良新聞) ●CW:西島知宏
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まるで、歌の歌詞にでも出てきそうな
切なさを感じさせるコピーです。
手を振るのには、
見送る側と見送られる側がいるわけですが
見送る側のほうが、踏み出していない*1分だけ、
名残惜しくなる気がします。
「ばあちゃん」「いつも」「俺より長く」
これらの言葉がすべて「手を振る」につながって、
その効果をいっそう強くしています。
ふるさとを、家族を通して、印象づける。
気になった時に見てみたくなる、ふるさとの新聞がある。
ふるさとの新聞は、
地元に住む人を支え、地元に住む人の先にある新聞。
「郷土新聞」として地元に根付く意味が、
コピーに表されていますね。
*1:ほんとうは、見送る側もつぎの未来に自動的に踏み出しているわけですが、自分で選べているわけではないので、こう書いています。