今日のコピー 〜素人キャッチコピー論評〜

1日1個を目標に、心に響いたキャッチコピー・フレーズなど、自分なりに語ります。

言葉ひとつで、伝わり方は変わる

地球温暖化」ではなく、
「地球高熱化」
である。


 (2008 「洞爺湖サミット」前に官邸に送った提言) ● CW:鈴木 康之

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これは、コピーではありませんが、あるコピーライターが、官邸に向けて、
「日本温暖化」という言葉の表現について、見直しを求めた提言です。

*1

「もとは、外国からの発表にある「Global Warming」*2 という言葉をそのまま「温暖化」と日本語訳してしまったのが原因だろうが、日本人の自然感覚では「温」も「暖」も、のどかで心地よい響きの文字であり、警告を表す言葉・キャンペーン用語としては、効果がなく不適当だ」と唱えています。*3

納得させられると共に、言葉への意識の高さが、さすがだなと感じさせられました。

「温暖」と「高熱」、全然印象が変わってしまいますね。


 ↓最近読んだこの本で、知りました。

文章がうまくなるコピーライターの読書術(日経ビジネス人文庫 ブルー す 4-2)

文章がうまくなるコピーライターの読書術(日経ビジネス人文庫 ブルー す 4-2)

 

*1:厳密には「コピー」ではないですが、視点・考え方は全く同じなので今回とりあげました。

*2:鈴木氏は「地球高温化」「地球加熱化」という案も出しています。

*3:政治家やマスコミ・学者・世の中がそのことに何も気づかずに繰り返し使われていることにも、疑問であり不快であると書いています。