お客さまに意志を示す
イオンの反省
私たちイオンは、世の中の変化に対応できず、
お客様を見失っていたことを反省します。
百年に一度と言われる不況の中、イオンは、お客さまが本当に求めている
商品やサービスを提供できていませんでした。
◎イオンの価格は、他店にくらべて、決して安くはありませんでした。
◎イオンの売場には欲しいと思える商品が並んでいませんでした。
◎イオンは、お客様へのサービス改善を、怠っていました。
私たちは、反省します。お客さまの声に深く耳を傾け、
他の優れた企業から積極的に学びます。
もう一度、お客さまが求める本当の低価格、売場、サービスを
取り戻すことに全力を尽くしていきます。
(2009 AEON【イオンリテール】) ●CW:福田 宏幸
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このコピーは、もしかしたら客寄せの効果を狙っている面も
あるのかもしれませんが、
それ以上に、
これだけの大企業が、
自分たちを振り返り、ただひたすら反省の意志を広告で示す。
その意志と決断こそが、このコピーの
評価されるべきところだと思います。
こうやって示してしまえば、
従業員たちも、仕事を怠けているわけにはいきません。
そういう意味でも、このコピーは意味があったのだと思います。
広告だけでなく、
商品が変わり、従業員が変わって、
初めてお客さんに伝わるものなのだ。
そう感じたのではないでしょうか。
奇をてらった表現や、面白い視点よりも、
一字一句に意志を込めて、
真摯に見る人(=お客さま)と向き合う姿勢。
伝えることの大切さを再認識させられました。
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