今日のコピー 〜素人キャッチコピー論評〜

1日1個を目標に、心に響いたキャッチコピー・フレーズなど、自分なりに語ります。

その心意気に拍手

ユニクロはなぜ
ジーンズを2900円で
売ることができるのか。

ユニクロでは、製品を自社で企画開発し、自社で生産管理し、自社で流通から販売までを行っています。私たちは、このシステムに改良を重ね、よりシンプルにして様々なコストをおさえることで、市場最適価格をめざしています。そして、その過程で品質を犠牲にすることは、絶対にありません。私たちは、あらゆる人が着ることができる「カジュアル」を信じています。「カジュアル」は、年齢も性別も選びません。国籍や職業や学歴など、人間を区別してきたあらゆるものを超える、みんなの服です。服はシンプルでいい。スタイルは、着る人自身がもっていればいいと思うのです。ユニクロは、現在全国に368店。いつ来ても欲しいものがある「コンビニエンス」をめざしています。お近くの店はフリーダイヤル0120−09−0296でお問い合わせください。私たちはこの7月、年間総売上高1000億円を達成しました。山口県山口市大字佐山から、世界一のカジュアルウェア企業になるという夢をもっています。きっと、なります。

(1999 ユニクロ) ●CW:佐藤 澄子

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フリースの大ヒットが起きた直後に、打たれたこの広告。

当時は斬新に感じた、
雑誌の特集記事のようなキャッチコピーも、
テキストのみで埋め尽くされたグラフィックも、
インパクトがありますが、
そのインパクトに負けないだけの強さをボディコピーが持っています。

キャッチコピーの理由からはじまり、
自社の強みと理由を、徹底的に語り、
理念と夢を、徹底的に語る。

無駄なコトバがひとつもないから、引き込まれるし、
最後まで止まることなく読み進めてしまいます。

広告主側の語り手の想いに負けずに向き合わないと
このコピーはできないし、
これだけのコトバは引き出せない気がします。

今見ても、デザインも内容も少しも色あせないし、古くない。

作り手の心意気にも拍手ですね。

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